腕時計の革ベルトから汗染みや臭いを落とす掃除法

革ベルトを水洗い

革製品の汗臭さはやっかいですが、清掃方法のひとつは洗うことです。ただし事前のケアとして、時計を腕から外すたびに、ベルトを柔らかい布などでていねいに拭き、汗や湿気をできるだけ取るようにはしておきましょう。

 

そして、それでも汚れが目立つようになってきたら、思い切って水洗いということにしましょう。革ベルトをはずして洗うので、DIY専門店などで売っている「バネ棒外し」で革ベルトを時計本体から外します。

 

洗面器に薄い石けん水をつくります。そこに数時間ベルトを浸します。汗染みがひどいと思うなら一晩程度置いておきましょう。ベルト全体に水をしっかり染み込ませることがポイントで、汚れを水の中に排出させます。実際に効果があります。

 

表面を擦ったりしないで、ひたすら浸けておくのがミソです。水がたっぷり染みこんだ革ベルトは時間と共に黒々と変色していきますが、心配はいりません。石けん水からベルトを取り上げたら、真水で石けん水をしっかり洗い流して、タオルで巻いて水気を抜きます。あとは、乾燥するまで干しておきます。

 

日陰で日光に当てないようにして、ドライヤーの使用も避けましょう。気長に室内で2日程度は自然乾燥させてください。

 

これで新品同様とはいきませんが、汗染みの跡はかなり消えているはずで、汗臭さも取れています。乾燥したベルトは、保革クリームを少量表面に塗って柔らかい布で磨きます。これで革自体のツヤやしなやかさも戻ってきます。